研磨剤(コンパウンド)は傷つけるだけじゃない!車のボディクリーナーやコーティング剤などカーケア用品に含まれる車のコンパウンド(研磨剤)について
研磨剤(コンパウンド) = 「悪」は本当か?
■ 実は様々なカーケミカル製品に配合され、その目的に応じた 重要な役割を果たしている、研磨剤(コンパウンド)
「研磨剤(コンパウンド) ※以下研磨剤」というと、キズに対処するレベルの荒い粒子=
塗装やコーティングを傷つける、というのが一般的イメージかもしれません。
もしかすると、この 研磨剤=悪というイメージ は、車のケミカル関連においては、 磨いてキズを消すようなレベル・目的のものに絞って「研磨剤」と表現する傾向が強い ためかとも思います。(もちろん、後述の理由がありますが。。)
ですが、カテゴリー的な意味合いでひとくくりに「研磨剤」とはいっても、 キズ等に対処するようなものだけでなく、膨大な種類・粒子サイズ・形状のものが存在し、 一般的イメージの研磨剤とはかけ離れた働きをするものも多数存在します。
それら、一概にひとくくりで研磨剤とするには適さない多種多様な研磨剤は、 各種カーケアの目的・効果・性能を実現するために様々な役割を期待されて
たくさんのカーケミカル製品に配合され、その重要な役割を果たしています。
(※このページでは敢えて、ひとくくりで"研磨剤"として表現します)
たとえば、カーケア関係で比較的よく利用されているミネラルスピリットやアルミナなども、 決して一種類しか存在しないわけでなく、粒子サイズや形状はもちろん、その壊れ方まで 含めると数え切れないほどの種類が存在し、様々な仕上がり・効果に役立っています。
そして、それら多種多様な研磨剤の中から、その目的や役割に応じた研磨剤を選び、 求める結果が得られるよう十分考慮されたうえで、配合量や割合を調整して 製品化されていくことになります。
ザックリ例えれば・・・
・ 仮に【キズを消す】という目的であれぱ、、、
消したい(見えなくしたい)キズの程度に応じた研磨剤を選び、 そのキズに対応可能な各種の磨き用コンパウンドとなります。
・ また【汚れを落とす】という目的であれば、、、
クリーナーに配合する汚れ分解成分の種類や量に応じて、 汚れ落としにマッチした研磨剤(コンパウンド未満レベル)を選び、 汚れの程度や種類に対応したカークリーナーに仕上げます。
さらに言えば、あまり知られてはいませんが、一般に流通している 多くのコーティング剤の中にも極めて微粒でごく少量ですが、 研磨剤といえば研磨剤が、じつは含まれています。
その目的は、、、【施工時のムラを防ぐ】ためです。
もちろん、クリーナー未満レベルの非常に微細なものであり、 成分をスムーズに伸ばすだけの役割で、キズの心配などありません。
【参考】 「傷がつく」ということだけで言えば、、ご存知のようにマイクロファイバークロスで 強めにこすっただけでも、細かな拭きキズが出来てしまいます。。
このように、ひと言で研磨剤といっても、そのくくりに適さないものも含め多種多様に 存在し、多くのカーケミカル製品の目的・仕上がりに活用されているのです。
こうした様々な役割を果たしている重要な成分を、何でもかんでもひとくくりに 研磨剤(=悪いイメージ)として、ややもするとその有無に囚われてしまうのは、 もしかすると、本末転倒な状態ともいえるのかもしれません。
実際、硬化系コーティングやシャンプー等の一部を除き、当店の多くの製品にも ある程度は何らかの研磨剤成分が配合されています。
そして、その研磨剤成分の有無には関係なく、他社でコーティングされた方や 他社のユーザーも含め、多くの方々にお喜び・ご満足いただいています。
プロショップの方やカーケアに慣れたユーザーの方々はよくご存じであるように、、、
研磨剤は、多くのカーケミカル製品に様々な形・目的で配合されており、 重要な役割を果たしている、なくてはならない配合成分の一つなのです。
もちろん、一切の研磨剤を許さない条件下でのカーケアは別としてですが、、、
【参考】 コーティング施工車のメンテナンスの場合に考えられますが、 洗車だけで落ちないシミ等に対するメンテは、クリーナー等で物理的 or化学的に対処せざるを得ないのが現実です。
繊維系コーティングなら程度にもよるでしょうが、硬化系コーティングであれば、 そもそもクリーナーレベルで被膜が損なわれることは考えにくいハズですが。。 (もちろん、商品の選択や使い方が正しければ、です。これが最も大切。)
当店の商品だけに限らず、カーケミカル製品をお選びの際は、できれば、、 あまり「研磨剤=悪」というイメージにとらわれすぎず、その目的や効果・性能で 判断して商品を選択いただき、正しくご使用くださればと思います。
ハイブリッドナノガラス/クルーズジャパン